こんにちは、アヒルです。
うちは夫も私も地方出身。ずっと都内の普通の賃貸マンションに住んでおりました。
ところがある日突然「都内に新築の戸建てを建てよう!」ということになりました。
東京とは縁もゆかりもない私たちが、東京にいきなり家を建てる…
家を建てることに関する知識ゼロ。不動産や建築のことは一切分からない
低スペックすぎていかにも波瀾万丈な予感がするのですが…案の定、波瀾万丈でした🥲
一方でここはこうしとけば良かった…これは無駄だった…など、今だから分かる失敗例や注意点もたくさんあります。
私たちの拙い体験がいつか誰かのお役に立てることを願って、「実際に建ててみてどうだったの?」という辺りをぶっちゃけ連載してみたいと思います。
完成したお家のスペック
こういう話って最初に結論が知りたいですよね。
というわけで、いきなりですが、完成した家のスペックがこちらです。
立地 都内
総額 約7800万円(土地+建築費+設計費)
間取り 3階建/3LDK+ナゾの部屋
1階…寝室、和室、ウォークインクローゼット、ウォークインシューズクローゼット、お風呂、洗面所、トイレ
2階…LDK、トイレ、ベランダ
3階…子ども部屋、ナゾの夫の部屋、ベランダ
土地は「旗竿地」と言って、メリット、デメリットがはっきりしているL字型の形状です。
家ってどう建てるの?

賃貸マンションで不自由なく暮らしていたわが家。当時は子どもが1人。家については漠然と、このまま賃貸でもいいよねーと思っていました。
嫌になったら引っ越せばいいし、ゴミ捨てとか楽だし、マンションでお友達もできたし、そもそも家を建てるなんて、とてつもなく面倒くさそうだし…
ところが夫は密かに家建てたい!と思っていたらしく「年齢のことを考えると、ローン組めるのもギリギリ。家を建てたい!」と言い始めたんです。
うーん。いきなり家って…と戸惑いました。面倒くさそうとは思いつつも、まぁ実際に建てないにしても、少し見聞を広めるくらいはしてみてもいいかなーと軽い気持ちで「お試し」程度に乗り気になったわけです。
で、勢いは良かったのですが「家を建てる」と言ってもまず何をどうすれば「家」が「建つ」のか私も夫もサッパリ分かりません。
身内には建築関係も不動産関係の人もいないし、それほど土地勘もありません。
とりあえず、テレビとかで宣伝してるハウスメーカーかなぁということになり、ググってみると各社で「建て売り住宅の展示会」なるものを盛んに開催していることを知りました。
あらかじめハウスメーカーが作ったお家を現地に見に行き、気に入ったら土地と建物セットでご購入!というものです。
見に行って、気に入ったら買うだけ。(もちろん予算は大いにありますが)簡単そー!と思って、各社の見学会に申し込みを始めました。
展示会で疲れ果てる

ついつい粗探し
展示会は、結果ひと月ほどかけて3つのハウスメーカーの催しをまわることになります。
最初に見たのが井の頭線の富士見ヶ丘駅から徒歩15分ほどの場所で開催されていた予約制の展示会。主催のハウスメーカーが造った新築のお家が10棟ほど集合していました。
さすが新築!住んでいるマンションと違って設備も立派です。キッチンも使いやすそう♪新しい木の香りがする♪と最初はウキウキしながら見ていたのですが…
しばらく見学していると、ここの日当たり少し悪いな…とか、ここに居るとお隣さんから丸見えじゃん…とか、この部屋天井低いなぁとか、粗ばかりに目が行くようになってきます。
よさそう!と思った角の土地のお家には誓約済みの貼り紙が。
担当者がついて案内してもらえるのですが、何をポイントに質問したら良いのかもサッパリ分かりません。
結果、住みたいと思ったお家はゼロ。まぁ最初はこんなもんか、見学会には参加しやすいことも分かったし。とプラス思考で帰っていきました。
そもそもここ住みたい場所なんだっけ?
次なる見学会は最大手のハウスメーカーによる吉祥寺の奥の方。十数棟の新築のお家が整然と立ち並んでいます。
今度は気合を入れて、担当者に何を聞くべきか、ポイントを調べてキチンと準備もして来ました。
当時のメモを参考にあげると…
といった辺りです。
隅々まで一軒一軒詳しく点検していきました。
ほとんど1日仕事になります。
その結果、これは住んでもいいかも!と思えるお家を絞り込むことができたんです。
キッチンの動線も良く、使い勝手抜群!日当たり最高!床暖房やミストサウナなど設備も充実!間取りも広々…夫も私も文句ない感じです。
担当の人のお話では、すぐに売れてしまうので、決断は速やかに!というニュアンスでした。
ただ、金額も金額だし、もう少しだけ検討させてください!…みたいな話をして担当者と分かれました。
で、予算やローンのことを具体的に話し合いながらウキウキと歩いていた帰り道でのことです。
展示場から駅まで向かう夕暮れの中。
薄暗い街並みを見ていたら、私たちホントにここに住みたいんだっけ…という気持ちが段々大きくなってきちゃったんです。
そう言えば、ここら辺の感じあんま好きじゃないかも…。
吉祥寺のだいぶ外れの少し寂しい雰囲気。住めば都とは言いますが、肌感が合わないといいますか、ここは好きになれないかも…という気持ちに支配されていきます。
夫も同じ気分だったそう。
段々と“徒労感”が凄まじくなり、その日は激しく疲れたのを覚えています。
これは、後程分かったのですが、建売の場合は朝昼晩と時間を変えて、その街を何度も歩いてみるのもいいそうです。
その街の雰囲気もガラッと変わるので、そうした街の好みの感触も参考に決めるのがポイントなんだそう。
というわけで、私たちの中では建物よりも街との相性が大事かも…という感じになって行きました。
建築士と知り合う

街との相性…。場所が先かな?と思いましたが、そもそも良いと思った土地を見つけられたとして、その土地にどんな規模でどの程度の家が建てられるのかが分からないと土地も買うことはできないのでは?という話になりました。
卵が先か、ニワトリが先か。
みたいな感じです。
とりあえず何から再スタートしようか…と思っていたところ、「建築士の人たちのモック展覧会」なるものがあることを知りました。
なんでも、建築士の人たちが集まって自分の作った家を模型(モック)などでアピールする催しとのこと。
週末に家族で出かけてみることにしました。
建築士が小さな模型でプレゼン
新宿の高層ビルの大広間で行われていたその建築士の展覧会。行ってみると、何十分の一かの紙の模型で各々の建築士の方々が自分の建てたお家を披露していました。
中庭が掘り下げてあったり、手狭な土地を自在に活用したお家があったり、見ているだけても「たてもの探訪」気分。「へーこんなお家ができるんだ!」と楽しくなり、来た甲斐があった!と思っちゃいました。
明るい兆し
こうした展示会は建築士と施主との「出会いの場」としても設定されているので、気になる建築士の方とは直接お話をすることが出来ます。
私たちがお話したのは3人の建築士さん。ご夫婦で創業されている人、若手のいかにもカッコいいお家をデザインしている人、手狭な土地をうまく使って機能的な家を披露していたベテランの建築士さんです。
思っていたより気さくな方が多く、えー!このお家こんなに安くできたの!という驚きも。予算規模が少なくても、アイデア次第で理想の家に近づけることが分かりました。
そして、土地探しのアドバイスからも相談に乗っていただけそうです。
魅力的な建築士の方に土地探しのアドバイスももらいながら、一からお家を作るのが良いかもーと、俄然やる気が湧いてきた瞬間でした。
それぞれの方の連絡先を聞き、展覧会を後にしました。
ということで、序章はここまで。
file2は土地探しについて書いていきたいと思います。
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